冬の冷たい風が感じられる季節に、
大切な友だちが喪中であるとき、
どのように心を込めた寒中見舞いを
送れば良いのでしょうか?
通常の寒中見舞いとは異なり、
細心の注意を払うべき状況です。
ここでは、喪中の友だちに対して
心温まる寒中見舞いを送るための
適切な書き方と、参考になる例文を
ご紹介します。
寒中見舞いの文例紹介
喪中の友人へ送る
寒中見舞いの文例を紹介します。
「故人名」様のお別れの知らせを受け、
心よりお悔やみを申し上げます。
新年のお祝いの言葉は
差し控えさせていただきました。
お変わりなくお過ごしのことと存じます。
私たちも新しい年を迎え、
これまでどおりのお付き合いが
できますことを願っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ご服喪中とのことを伺い深くお悔やみ申し上げます。
年始のご挨拶は控えさせていただきましたがお変わりなくお過ごしのことと存じます。
私たちも無事に新年を迎えております。
引き続き寒い日が予想されますので、
どうかお体に気をつけてお過ごしください。
ご服喪中とのことを伺い心よりお悔やみ申し上げます。
年始のご挨拶は失礼いたしました、
お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
皆様が元気でありますよう
心から願っております。
私たち家族も健康に過ごしておりますので、
ご安心ください。
寒さが増しているこの時期、
くれぐれもお体を大切になさってください。
寒中見舞いの書き方の基本
寒中見舞いとは
寒中見舞いは、冬の寒さの中で
お互いの安否や健康を気遣うために交わす
伝統的な挨拶です。
特に喪中の方には、新年のあいさつを避け、
適切に哀悼の気持ちを表現することが重要です。
適切な送付時期
寒中見舞いの適切な送付期間は、
小寒(1月5日ごろ)から
立春(2月4日ごろ)までです。
地域によっては、1月10日や16日を過ぎてから
送ることもあります。
立春を過ぎた後は「余寒見舞い」となります。
書き方のポイント
喪中の友だちに送る寒中見舞いの
一般的な構成は以下のようになります。
– 挨拶文:
「寒中お見舞い申し上げます」は
一般的な挨拶文ですが、
「寒中お伺い申し上げます」は
より丁寧な表現として
尊敬する人に向けて使います。
– 年始の挨拶を控えたお詫び:
「ご服喪中を伺い、新年の挨拶を
控えさせていただきました」と述べ、
配慮を示します。
– 哀悼の言葉:
「故人のご冥福を心よりお祈りいたします」
など、故人への哀悼の意を表します。
– 健康への配慮:
「どうかご自愛のほどを」と相手の健康を
思う言葉を添えます。
– 日付の記載:
日付は、「令和〇年〇月〇日」の形式で
明記します。
寒中見舞いを送る際の心得
寒中見舞いを送る際には、
以下のエチケットを守ることが大切です。
送る時期を正しく守る
寒中見舞いは季節に応じたものなので、
定められた時期に合わせて送りましょう。
12月や2月には送らないことが基本ですが、
郵便の遅れなどで若干の遅れが
生じることは仕方がない場合もあります。
年賀はがきは使わない
年賀はがきで寒中見舞いを送ることは避け、
新しくはがきを用意してください。
デザインの選び方
デザインは冬から早春にかけてのものを選び、
新年や喪中を連想させるような
デザインは控えましょう。
また、切手も年賀や弔事専用のものは
使用しないようにしてください。
句読点は使わない
寒中見舞いの文章では、句読点の使用を避け、
簡潔で丁寧な文面を心がけましょう。
文面の美しさを出すためには、
スペースや改行を上手に
利用すると良いでしょう。
頭語と結語は不要
「拝啓」や「敬具」などの
頭語や結語を使わずに、
「寒中見舞い申し上げます」という
挨拶から始めるのが適切です。
忌み言葉を避ける
喪中の友達への寒中見舞いでは、
忌み言葉や祝賀の言葉を
使わないように注意しましょう。
寒中見舞いは喪中の方へ送る
挨拶状としても使われるため、
哀悼の意を示す言葉を添え、
祝賀の言葉は控えることが大切です。
まとめ
寒中見舞いは、
冬の寒い時期にお互いの安全や
健康を気遣うための挨拶状ですが、
友人が喪中の際にも思いやりを持って
送ることが可能です。
喪中の事実を考慮し、
新年のあいさつを控えるなどの
配慮が必要になります。
送る側の礼儀を守りつつ、
受け取る側への配慮を忘れない
文面を選ぶことが大切です。