スマートフォンや掃除機、電動工具など、私たちの生活に欠かせないバッテリー。
でも、安さにつられて非純正のものを使っていませんか?
もしそうなら、今すぐ交換を考えましょう。
非純正のバッテリーは、設計や品質が悪くて発火しやすい危険なものなのです。
実際に、非純正のバッテリーによる火災事故は年々増えており、家や車が燃える大惨事になることもあります。
~発火の事故多発!~
この記事では、非純正のバッテリーがどんなに危険なのか、そしてどうやって火災事故を防ぐかについてお伝えします。
非純正バッテリーが引き起こす火災事故の実態
非純正のバッテリーが引き起こす火災事故は、想像以上に多く発生しています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2017年から2021年までの5年間で、非純正のバッテリーによる事故の報告件数は134件にのぼりました。
これらの事故はすべて製品や周囲が焼損した事故で、直近3年間は事故が増えており、家屋の全焼事故につながるケースも毎年発生しています。
多くの事故は使用中や充電中に発生していますが、特に最近では充電後に置いていただけで発火に至った事故も報告されています。
電動アシスト自転車が焼ける火事
例えば、2023年5月30日には、新宿の路上で電動アシスト自転車が焼ける火事がありました。
Yahoo!ニュース記事↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd5c5eaec06a8d90060bfbefb6ddb412f3081983
この自転車にはインターネット通販で購入した非純正のバッテリーを使っていたということで、何らかの理由で出火したとみられています。
非純正のバッテリーの品質とは?
これらの事故は、非純正のバッテリーが適切な設計や品質管理をされていないことが原因です。
非純正のバッテリーは、製品本体や純正バッテリーと互換性がない場合があります。
そのため、過充電や過放電などの異常発生時に安全保護装置が作動しなかったり、部品数が少なく簡易的な設計だったりすることで、内部でショートや発熱が起こりやすくなります。
また、製造過程で欠陥や汚染が発生したり、品質の悪いセルが使用されたりすることで、内部でガスが発生したり、発火しやすくなります。
外的要因にも弱い
さらに、非純正のバッテリーは外的要因にも弱いです。
局部的に非常に強い荷重がかかったり、落下やぶつけるなどの衝撃を受けたり、過熱調理機器で過熱したり、高温の発熱物の側に置かれたりすることで、内部でショートや発熱が起こりやすくなります。
これらの原因によって、非純正のバッテリーはいつでも発火する可能性があります。
ご自身で消火できますか?
一度発火すると、高温で燃えるバッテリーは消火が困難で、周囲にも引火しやすくなります。
その結果、製品だけでなく家や車などの財産や、人の命にも危険が及ぶことになります。
非純正バッテリーを使わないために知っておきたいこと
非純正のバッテリーは、安さの魅力がありますが、その代償はあまりにも大きいですね。
そのため、非純正のバッテリーを使わないためには、以下のようなことを知っておく必要がありますので紹介していきます。
購入時には純正品を選ぶ
非純正品に比べて純正品は、製品本体との互換性や安全性が確保されています。そのため、購入時には純正品を選ぶことが望ましいです。
もし非純正品を選ぶ場合は、責任をもって安全性を確認してくれる事業者を選ぶことが重要です。

純正品だからと言って、使い方を間違えると同じように発火の原因になります。
しっかり使い方やお手入れ方法など説明書をしっかり読みましょう!
使用時には注意する
非純正品を使用する場合は、注意深く使用する必要があります。
そのため、使用中や充電中には異常な音や臭い、発熱などに気を付けることや、充電後にはすぐにコンセントから抜くことなどが必要です。
また、衝撃や高温などの外的要因からも保護することが大切です。
廃棄時には適切に処分する
非純正品を廃棄する場合は、適切に処分する必要があります。
そのため、購入した事業者や自治体の指示に従ってリサイクルや回収を行うことや、自分で処分する場合はショートしないようにテープで端子を覆うことなどが必要です。
まとめ
非純正のバッテリーは発火や爆発の危険が潜んでいますので、使うときはそういった覚悟の上で購入するようにしましょう^^
できれば火災事故を防ぐためにも、純正品を使うことをおすすめします!
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