セミが鳴き始めるには一定の気温が必要ですが、
それはどの程度なのでしょうか。
また、なぜセミは突然鳴き止むのでしょうか。
実は、セミの鳴き声を聞ける気温には
関連性があり、気温がある程度を超えると、
セミは鳴き止むことがあります。
特に夏や高地に生息するセミは、
鳴くために最低限必要な気温が
あるとされています。
この基準は通常20℃以上とされていますが、
都市部で見られるセミの活動は、
日照や時間帯にも左右されます。
セミは気温が何度のときに鳴く?
一般に25度から33度の範囲で活発に鳴きます。
しかし、気温が34度を超えるような
極端に暑い状況では、セミは鳴くのを
やめてしまうことがあります。
セミの種類によって、
鳴き声を上げる気温や日照条件は異なります。
一部の種にははっきりとした傾向があります。
ミンミンゼミやニイニイゼミ
– ミンミンゼミやニイニイゼミは気温に関わらず、
特定の時間帯に鳴くことが多いです。
これらのセミは30℃を下回っても35℃を超えても
鳴き続けます。
ツクツクボウシ
– ツクツクボウシは秋になり25℃を下回ると
鳴き声が少なくなりますが、
主に活動するのは特定の時間帯です。
ヒグラシ
– ヒグラシは主に明るい時間帯には鳴かず、
25℃以下の朝方に活動を始めます。
ハルゼミやエゾハルゼミ
– ハルゼミやエゾハルゼミはそれぞれ16℃以上、
19℃以上であり、日照があるときに活動します。
エゾゼミやアカエゾゼミ
– エゾゼミやアカエゾゼミは約20℃以上で、
日照があるときによく鳴きます。
チッチゼミ
– チッチゼミは18~20℃以上で鳴き始めます。
クマゼミ
– クマゼミは32~33℃を超えると鳴き止み、
気温が下がる夕方になると再び活動し始めます。
アブラゼミ
– アブラゼミは日中25℃を下回ることが少なく、
夜であっても気温や明るさに関係なく、
特定の時間帯に鳴くことがあります。
このように、セミの鳴き声は気温だけでなく、
日照や時間帯によっても
影響を受けることが分かります。
まとめ
現在、地球温暖化の影響で気温が
上昇しているため、かつては昼間に
よく聞かれたセミの声が減っています。
また、夜間の気温が以前ほど下がらなくなり、
夜間照明が増えたことも手伝って、
夜に鳴くセミが増えているようです。
一定の気温(例えばアブラゼミで約17度)を
下回ると、セミは活動を停止し、
地面に落ちることがありますが、
気温が上昇すると再び活動を始めます。
それぞれの種類にとっての快適な気温を
超えたためであると考えられます。