長野県のユニークな魅力を、地域ごとに
異なる方言を含む言葉集で紹介します!
この方言集をぜひご覧ください。
長野県の方言でよく使う言葉は?
あばね
– 「さようなら」という意味
– 他にも「あばな」「あばする」という言い方があり、
「バイバイ」や「またね」と同じ意味で使います。
– 「あばね」という表現に注意してください。
いただきました
– 「ごちそうさまでした」という意味です。食事が終わった後に使います。
– 学校の給食が終わった後にも
「いただきました!」と言う習慣があります。
– 「いってきました」は「ただいま」と同じ意味です。
うら
– 「後ろ」という意味です。裏側とは異なります。
おごっつぉ
– 「ごちそう」という意味です。
食事に感謝する際に「おごっそぉ」とも言います。
– 「大御馳走」と似た響きがあり、
「ごっつぁんです」とも言われます。
おれ・おら
– 「私」という意味です。
– 「私たち」は「おれた」、「私の家」は「おれち」、
「私たちの」は「おらほ」になります。
– 相手を指す「おめえ」も同様に活用されます。
【くれる(中信)】
– 意味:「あげる」と同じ
– 通常「あげる」とは自分から他人への行為を指しますが、
「くれる」は他人から自分への行為を指すのが一般的です。
しかし、長野県では他人へ何かをする際にも
「くれる」を使うのが特徴です。
【こうで】
– 意味:手首の筋が痛むこと、すなわち腱鞘炎
– 地域によって「そがこ」「そらうで」とも
呼ばれることがあります。
【ごしてー】
– 意味:非常に疲れた状態
– 単に「疲れた」という意味を越え、体が動かないほどの
疲労を表現する時に使われます。
例:運動会で頑張りすぎて、本当に疲れてしまった。
早く家に帰って休みたい。
【ごむせー(北信・南信)】
– 意味:「汚い」
– 発音が「ゴム製」と似ているため、間違えやすいですが、
「汚い」を意味します
【こわい】
– 意味:北信では「濃い」、南信では「固い」
– 同じ県内でも意味が異なる珍しい方言です。
【しみる】
– 意味:「冷える」または「凍るほど寒い」
– 傷がしみるという意味ではなく、
寒さを表現する時に使います。
【しょうしい(北信)】
– 意味:「恥ずかしい」
– 「笑止千万」の「笑止」に由来する言葉で、
恥ずかしい時に使われます。
【ずく】
– 意味:何かを一生懸命やる「やる気」
– 長野県独特の表現で、標準語には
直接の当てはまりがありません。
【せう(東北信)】
– 意味:「言う」
– 「言った」は「せった」、「言わない」は「せわない」
という形で使われます。
【たたる】
– 意味:「建つ」
– 「たたる」という言葉には怖い意味はありません。
【~だもんで】
– 意味:接続詞「~だから」
– 静岡県でも使われる言葉で、
長野県の南部でよく聞かれます。
【ときに】
– 意味:「とりあえず」
– 標準語の「時々」や「たまに」とは違う意味で使われます。
【とぶ】
– 意味:「走る」や「急ぐ」
– 遅刻しそうな時に使われる表現です。
【なから】
– 意味:「だいたい」「おおよそ」
– この言葉は「適当に」「ちょうど良いところで」
というニュアンスでも使われます。
「あらかた」という言葉と似た意味合いがあります。
【なっちょ】
– 意味:「どう」「いかが」
– 「なっちょ」と単独で使うと「どう?」という
軽い質問になり、「なっちょだえ?」と言うと
より丁寧な問いかけになります。
【ぶちゃる(中南信)】
– 意味:「捨てる」
– この表現は「びちゃる」とも言われ、
群馬県や新潟県でも同じように使われます。
【へら】
– 意味:「舌」
– 群馬県や新潟県でも同じ意味で
使われることがあります。
また、「おしゃべり」という意味でも
使われることがあります。
【ぼける】
– 意味:果物が柔らかくなること
– 美味しく熟れるというよりは、過熟して
柔らかくなる状態を指します。
特にりんごに使われることが多いです。
【まえで】
– 意味:「前」
– 標準語の「前」と同様に使われますが、
長野県では「まえで」という形で使われます。
【みぐさい】
– 意味:「見苦しい」「みっともない」
– 外見の悪さや不適切な態度を指して使われます。
【めた】
– 意味:「とても」「ますます」
– 強調を表す際に使われ、「非常に」
「大変」といった意味で使われます。
【やくやく】
– 意味:「わざわざ」
– 長野県では、とくに年配の方々が
この言葉をよく使います。
【やぶせったい(東信・中信)】
– 意味:「うっとうしい」
– 長野県のこの表現は、「邪魔で嫌だ」
という意味合いで用いられます。
【長野県の方言特有の語尾】
【~するしない?】
– 意味:「するかしないか?」という意味で、
同意や確認を求める時に使われます。
【~や?~かや?】
– 意味:「~かな?」という疑問や
自問の意味で使われます。
【~ずら・~だら】
– 意味:「~だ」「~だよ」といった断定、
または「~だろう?」といった推量の形
– 地域によって使い方が異なります。
例えば「行くだろう」と言う場合、
東北信では「行くだらず」、
中東信では「行くずら」となります。
長野県の方言の特徴!
北信、東信、中信、南信など、地域によって
異なる長野県の方言は、県の広い面積と
多くの隣接県の影響を受けています。
イントネーションは一見標準語に似ていますが、
実際には長野県特有のアクセントがあります。
例えば「いちご」では「い」が高く、
「いつ?」では「つ」が高いです。
他県の人が驚く「~するしない?」も
長野県特有の面白い表現です。
広く使われる方言から地域特有の言葉まで、
例文付きで紹介します。
長野県の方言は少し理解しにくいかもしれませんが、
面白くて魅力的な表現がたくさんあります。
長野県の方言でよく使う言葉は?まとめ
長野県の方言は日常会話で頻繁に
使われており、訪れる際にはこれらの
ユニークな表現を覚えてみると、
地元の人とのコミュニケーションが
より楽しくなるかもしれません。
例えば、「信州そばが食べたいなあ。
一緒に長野県に行くかや?」
(信州そばが食べたいから、一緒に
長野県に行きませんか?)のように
使ってみるといいでしょう。