春が近づくと、冬の寒さが和らぎ、春分の日も間近になります。しかし、この日は毎年日付が異なるため、記憶に残りにくいものです。
春分の日はお彼岸の時期とも関連しており、多くの人々がこの日を踏まえてお墓参りの計画を立てます。
この記事では、2024年の春分の日が具体的にいつであり、なぜその日付が年によって変わるのか、そしてどのようにして決定されるのかについて詳しく解説します。
2024年の春分の日の正確な日付は？
春分の日は、「自然を尊び、生命を大切にする」という意義を持つ国民の祝日です。
ただし、毎年この日が3月20日であるわけではなく、時には3月21日となる年もあります。
春分の日はどのようにして決まるの？
春分の日の日付が毎年変わる理由と、その決定方法について解説します。
春分の日が毎年異なる日付になるのは、ハッピーマンデー制度によるものではなく、実際には天文学的な理由に基づいています。
春分とは、地球が太陽の周りを回る軌道を24等分した「二十四節気」の一つであり、春分の日は地球が太陽の「春分点」を通過する日を指します。
この春分点の通過時刻が、その年の春分の日を決める基準となります。
実際に、地球が太陽の周りを一周するのには、365日よりも約6時間長い時間がかかります。
この約6時間のずれが毎年積み重なり、春分の日の日付に影響を与えるのです。
このずれは4年に一度の閏年によって調整され、1日（24時間）のズレを補正することで暦のバランスを保っています。
春分の日の日付はどのように決められるのか？
春分の日の正確な日付は、前年の2月に「官報」で公開される「暦要項」に基づいて決定されます。
「官報」とは日本の公式機関紙で、国の大事な公告や情報を伝える媒体です。
官報は日々発行され、国立印刷局や官報販売所、またはインターネット上で確認できます。
「暦要項」は、国立天文台が計算した翌年の暦の要点をまとめたもので、その中に「春分の日」や「秋分の日」の日付が定められています。
春分の日の日付を決めるには、国立天文台が行う計算結果を基に、国会が閣議決定を行い、最終的には前年の2月に公表されるというプロセスがあります。
計算は国立天文台が担当し、最終決定は国会が行うのです。
＜2030年までの春分の日の一覧＞
2024年：3月20日
2025年：3月20日
2026年：3月20日
2027年：3月21日
2028年：3月20日
2029年：3月20日
2030年：3月20日
それでは、春分の日の日付が変わるのはなぜでしょうか？次のセクションでその理由を探っていきましょう。
春のお彼岸はいつ？春分の日を中心にした期間の説明
春分の日はお墓参りに適した日として広く知られています。
この日を基点にすれば、お彼岸の期間も容易に理解できます。
その理由は、お彼岸が春分の日を中心日として、その前後3日ずつを含む7日間の期間であるからです。
お彼岸の具体的な日程を知りたい方は、こちらの情報を参考にしてください。
お墓参りに関しては、「お彼岸の期間内であればいつでも良い」と一般的に言われています。
そのため、ご自身の都合に合わせてお墓参りを予定すると良いでしょう。
多くの人々は、祝日である春分の日や週末を利用してお墓参りに出かけます。
春分の日の日付とお彼岸期間の概要
春分の日は毎年3月20日か3月21日頃に設定されており、年によって日付が異なることがあります。
この日を中心としたお彼岸の期間は7日間にわたります。お墓参りはこの期間中であれば、いつでも訪れることができます。
なお、春分の日はこの世とあの世が繋がりやすいとされる特別な日とされています。
このため、お墓参りの習慣が生まれました。
春分の日のより深い意味については、別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
