「お歳暮」をいただくのは嬉しいことですが、
どのように感謝の気持ちを表すかは
時に悩ましいものです。
「お歳暮」を受け取った後の感謝の伝え方
はどのような形ですれば良いのでしょうか？
特に最近は、
お歳暮を配送で受け取ることが一般的で、
電話でお礼を伝えることも多いですが、
やはりお礼状を書くことがマナーとされています。
この記事では、
家族や友人、ビジネス関係者宛ての
お礼状の例文を紹介し、
その書き方のコツを解説します。
お礼状の作り方：基本的なルール
お礼状は、
封筒やはがきを用いて縦書きで作成します。
次の項目に注意してください。
1. 頭語（拝啓、拝呈など）
手紙の最初に使われる挨拶の言葉です。
「ごめんください」「こんにちは」などの
挨拶と同様です。
2. 時候の挨拶
季節のあいさつとともに、
相手の健康や近況を尋ねる言葉を添えます。
3. 「お歳暮」へのお礼
ここで受け取った「お歳暮」に対して
感謝の言葉を述べます。
4. 相手の健康や幸福を願う言葉
相手の健康や幸福を祈る言葉を加えます。
5. 結語（敬具、拝具など）
手紙を締めくくる言葉です。
6. 日付と差出人名
はがきの場合、日付のみでも構いません。
これらの要点に基づいた例文を
次にご紹介します。
親族や知人へ向けたお礼状の文例
文例1
拝啓
師走の忙しさが増す中、
皆様にお変わりはございませんか。
このたびは、特別なお歳暮をいただき、
心からの感謝を申し上げます。
久方ぶりのご連絡で驚きましたが、
非常に嬉しく思います。
我が家の末っ子も今年、
社会人として新たな一歩を踏み出します。
近々、改めてご挨拶にうかがう予定です。
お忙しい中ですが、
ご連絡を楽しみにしております。
こちらではすでに雪が降っております。
寒さが増すこの時期、
どうかお身体を大切になさってください。
敬具
令和〇年〇月〇日 氏名
文例2
拝呈
師走の忙しい日々、
皆様にはご無沙汰しておりますが、
お元気でお過ごしでしょうか。
このたびは、暖かなお歳暮をいただき、
家族一同、心より感謝しております。
いつも心配りをいただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。
年末のお忙しい時期になりましたが、
皆様の健康を心からお祈りしております。
拝具
令和〇年〇月〇日 氏名
ビジネス用のお礼状文例
文例
謹啓
寒さが増すこの季節に、
貴社の更なる発展をお祝い申し上げます。
この度は、心暖まるお歳暮を贈っていただき
、深く感謝しております。
弊社の順調な運営は、
御社の絶え間ない支援のおかげであり、
心よりお礼申し上げます。
大変ありがたく思っております。
寒さが厳しくなるこの時期、
貴社の皆様の健康と繁栄をお祈り申し上げます。
敬具
謹白
令和〇年〇月〇日
〇〇〇株式会社
代表取締役 〇〇〇〇
ビジネス向けお礼状の文例
文例
敬具
年末に差し掛かる忙しい時期におかれまして、
貴社の更なる発展と皆様の健康を
心からお祈り申し上げます。
この度は、心温まるお歳暮をいただき、
深く感謝しております。
私たち社員一同、その気配りに感激し、
早速楽しませていただきました。
常日頃からのご支援には
いつも感謝しておりますが、
今回のお心遣いには特に感動しました。
これからも貴社の期待に沿えるよう
努力してまいります。
寒さが増すこの時期に、
皆様の幸福と貴社の繁栄を
心から願っております。
簡単ながら、
この手紙で感謝の意を表わさせていただきます。
敬白
令和〇年〇月〇日
〇〇〇株式会社
代表取締役社長 〇〇〇〇
お歳暮のお礼状に関するまとめ
ビジネスと個人宛てのお礼状には
異なるスタイルがあります。
親族や知人には「ありがとう」と
ひらがなを使って親しみやすい表現を、
ビジネス関係では「有難う」と漢字で
フォーマルな印象を与えることが望ましいです。
ひらがなは柔らかさを、
漢字は真剣さを伝えるので、
シーンに応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
お歳暮を受け取った際は、
これらのポイントを踏まえて、
早めにお礼状を準備しましょう。
