年の瀬が近づくと、不幸に見舞われた人々から
「喪中はがき」を受け取ることがあります。
これは、その人が喪中であることを知らせ、
通常の新年の祝いとしての「年賀状」のやり取りを
控えるよう伝えるものです。
とはいえ、忙しい年末にはうっかりしてしまうこともあり、
喪中の方に年賀状を送ってしまうことが起こり得ます。
親しい友人ならまだしも、尊敬する恩師や
目上の方に送ってしまった場合には、
どう対応すれば良いのか心配になります。
さらに、喪中はがきが遅れて届き、年賀状を送った後で
相手が喪中であることを知ることもあります。
このような状況で、喪中の方に誤って年賀状を送ってしまった場合、
どのように対処するのが最善なのでしょうか？
考えてみましょう。
喪中の方に間違えて年賀状を送ってしまった時の対処法
もしも喪中の方に年賀状を送ってしまった場合でも、
過度に心配する必要はありません。
多くの場合、受け取った方もそれが誤送であることを理解し、
大きな問題にはならないでしょう。
しかし、恩師や目上の方などへの配慮として、
適切なフォローアップをすることが望ましいです。
喪中見舞いまたは寒中見舞いの送付
喪中見舞いや寒中見舞いを送ることも一つの対応策です。
喪中はがきを受け取った後、
こちらから挨拶を返したい場合にこれらの手紙を利用できます。
ただし、寒中見舞いは1月8日から2月4日までの間に
送るものですので、すでに年賀状が届いている場合は
不適切な場合もあります。
喪中見舞いならば年内に送ることが可能です。
いずれにせよ、お詫びの言葉を添えると良いでしょう。
郵便局での取り戻し依頼
年賀状がまだ配達されていないなら、
郵便局にて「取戻請求」を行うことができます。
これにより、送り出した年賀状の配達を停止し、
返送してもらうことが可能です。
取り戻しをする際は、本人確認書類と、送った日付、
場所、時刻、相手の住所氏名などの情報が必要です。
料金も発生するので、詳細は郵便局で確認してください。
電話での謝罪
年賀状が既に届いてしまう可能性があるため、
状況を把握した上で、電話を通じて
お詫びの気持ちを伝えることが重要です。
直接の会話であれば、相手に対する
真摯な気持ちがより伝わりやすく、
また互いの近況を話す良い機会にもなります。
喪中の方に年賀状を送ることの意味
原則としては避けた方がよい行動です。
喪中はがきは、家族に不幸があった人が、
「喪中につき、新年のお祝いの年賀状をご辞退させていただきます」
と伝えるために送るものです。
一方で、喪中はがきは単なる通知に過ぎず、
喪中の人に年賀状を送ること自体に
問題はないとする見解もあります。
しかし、実際には、喪中はがきを送った方への
配慮を欠く行動となる可能性があります。
喪中はがきは形式的な要素も含まれますが、
相手が喪中であることを伝え、
お祝いごとを控えるよう求めています。
この意向を無視して年賀状を送ることは、
矛盾した行動となります。
そのため、喪中の人に年賀状を送ってしまった際には、
適切に対処することが推奨されます。
喪中の方への年賀状の取り扱い
喪中はがきを受け取った際には、
忘れないようにすぐにメモを取るなどしましょう。
これにより、うっかり年賀状を送ってしまうことを
防ぐことができます。
万一送ってしまった場合や、年賀状の投函と
喪中はがきの到着が重なった場合でも、
上述の方法で適切に対応すれば問題ありません。
喪中の時期であっても、新年に年賀状が届かないのは寂しいものです。
適切な対応を行えば、毎年年賀状を送るあなたのことを
相手も喜んでくれることでしょう。
