ヘクトパスカルってなに?台風の基礎知識: その意味、強さの目安、そして計測法について

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天気

気象予報を聞いていると、
「ヘクトパスカル」という言葉をよく耳にしますが、
これはいったい何を指すのでしょうか?

ここでは、台風に関連するヘクトパスカルの意味、
台風の強さを示す指標としての役割、
そしてその計測方法について説明します。

台風とヘクトパスカルの関係

台風の報道では、中心の気圧が
ヘクトパスカルで表現されることがあります。

ヘクトパスカルとは

ヘクトパスカルは、気圧を測定する単位で、
記号はhPaです。

「ヘクト」は100を意味するため、
ヘクトパスカルはパスカルの100倍の値となります。

つまり、1hPaは100Paです。

簡単に言うと、1平方メートルの面積に対して
1ニュートンの力がかかるときの圧力が
1パスカルであり、100ニュートンの場合が
1ヘクトパスカルとなります。

台風の強さと中心気圧: ヘクトパスカルが低いと台風は強い?

気象図に記される台風のデータには、
ヘクトパスカルで示される数値が含まれます。

この数値、つまり中心気圧が低いほど、
台風の強さは増すと言えるのでしょうか?

ヘクトパスカルと台風の強さの関係

ヘクトパスカルは、そのものが台風の強さを
直接示しているわけではありません。

台風の中心気圧を示す値に過ぎません。

台風の強さの目安は以下の通りです。

– 1013hPa以上は通常
– 990hPa以上は弱い台風
– 960~989hPaは普通の台風
– 930~959hPaは強い台風
– 901~929hPaは非常に強い台風

中心気圧以外にも、
風の強さを見ることで台風の勢力を評価します。

気圧の高いところから低いところへの風の流れは、
等圧線の間隔によって強さが変わります。

間隔が狭ければ強風、広ければ弱風と言えます。

 

複数の台風の強さを比べる際には、
中心気圧が重要な指標になります。

ヘクトパスカルの名前の由来

この単位は、有名なフランスの科学者
ブレーズ・パスカルにちなんで名付けられました。

「人間は考える葦である」という名言で知られる
彼の名前が、hPaの「P」に反映されています。

ミリバールとヘクトパスカル

かつては、ミリバールが気圧の単位として
広く用いられていました。

ミリバールも気圧を表す単位ですが、
SI単位系には含まれません。

ヘクトパスカルの使用開始時期

1992年12月1日の計量法改正に伴い、
国際単位系(SI)のパスカルが
正式に採用されました。

この変更により、ミリバールとヘクトパスカルは
数値上等価となり、1mbarは1hPaと等しいです。

台風の勢力を測る基準

気象庁では、台風の強さを判断するために、
強風域の広がりと最大風速を基準にしています。

台風中心気圧の測定方法

台風の中心気圧をどのように測定するのでしょうか?

台風が発生する度に、その中心まで
直接測定に向かうわけにはいきませんし、
海上ではさらに困難です。

そのため、台風の近辺で陸地や船舶による
観測データがある場合は、
それを基に中心気圧を推定します。

観測データがない場合には、
気象衛星「ひまわり」で捉えた雲の形状や
動きから中心気圧を推定する手法が用いられます。

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