「えいえいおー」（勝鬨）の起源とその意義とは

「えいえいおー」というかけ声は、
一体どこから来たのでしょうか？

また、戦闘を開始する際に使われる
この言葉にはどのような意味が込められているのでしょうか。

古代日本の戦場で、戦いが始まる前には、
両軍が声を掛け合う習慣がありました。

この際、指揮官が「えい（鋭）えい（鋭）」と叫び、これに兵士たちが「おう（応）」と応える形で、この掛け声を三回繰り返し、士気を高めていました。

「えいえいおー」の具体的な起源ははっきりしていませんが、武田信玄の軍で使用されていたという記録が残っていることから、少なくとも戦国時代には既に存在していたと推測されます。

戦場では、無秩序な叫び声が混乱を招くため、通常は厳しく禁じられていましたが、士気を高めるために特定のかけ声を発することは許されており、「武者押しの声」として認められていました。

「えいえいおー」という掛け声は、戦闘を始める合図として使われ、その語源は「鋭」であり、「おう」という応答もまた重要な役割を果たしています。

この伝統は現在でもスポーツイベントなどで励ましの声として受け継がれています。

歴史的な文献によれば、このかけ声は戦場で兵士の士気を高める目的で用いられてきました。

例えば、『平家物語』には源義経が宇治川の戦いでこの声を用いた記述がありますし、関ヶ原の戦いでは石田三成の軍が突撃する際にもこの声が使われたとされています。

英語では「えいえいおー」は「war cry」または「battle cry」として知られています。