毎年1月7日に食べられる伝統的な七草粥について、特に赤ちゃんがいる家庭でよくある疑問が、「いつから赤ちゃんに七草粥を食べさせても安全か」ということです。
七草粥は消化に良さそうな外見をしていますが、使用される野菜の名前が珍しいため、親御さんがためらうこともあります。
赤ちゃんの七草粥いつから?
赤ちゃんが離乳食を始めていれば、七草粥を食べさせても大丈夫です。「いつから」というよりは、離乳食を無事に食べられているかどうかがポイントです。
今回は、赤ちゃんに七草粥を与えても良い理由と、1歳の赤ちゃん向けの七草粥レシピをご紹介します。これらの情報を参考に、安心してお子さんに七草粥を楽しませてあげてください。
離乳食ですでに菜っ葉類を食べている赤ちゃんであれば、七草粥を与えても問題ありません。
菜っ葉類を赤ちゃんが食べやすいように柔らかくしたり、細かく刻んで固さを調整すれば良いでしょう。
七草粥の材料は全て食用として安全なものなので、安心してお子さんに食べさせて大丈夫です。
赤ちゃん用には七草粥を全て入れる?
七草粥を赤ちゃんに与えても安全な理由は、使われる食材が予想以上に身近なものだからです。「セリ・スズシロ・スズナ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ」などの野菜は、例えば「スズシロ」は大根のことで、「スズナ」はかぶの別称です。
これらは昔から親しまれている一般的な食材なので、心配はいりません。ただし、セリのような独特の風味がある野菜は避けた方が良いでしょう。
必ず全ての野菜を入れる必要はなく、スズシロやスズナのような穏やかな野菜のみを使用するか、ほうれん草や小松菜、三つ葉などの他の食べやすい野菜に置き換えても良いです。
赤ちゃんに七草粥を与える際のポイントと注意点
七草の下処理を丁寧に行う
赤ちゃんに与える場合は、七草の下処理を丁寧に行ってください。たとえ食べやすい野菜であっても、アクが含まれていることがあるので、十分に茹でた後、水にさらしてアクを取り除くことが大切です。
赤ちゃんの月齢に合わせて調理
離乳食の段階によって、お粥や七草の状態は異なります。普段作っている離乳食の固さや七草の大きさを参考に、赤ちゃんに適した調整を行ってください。特に野菜が苦手な赤ちゃんには、七草を非常に細かく刻むか、ペースト状にして混ぜることが推奨されます。以下は七草粥の状態の目安ですが、赤ちゃんの好みや必要に応じて調整してください。
– 離乳食初期:お粥は10倍粥、七草はペースト状、味付けなしでも可
– 離乳食中期:お粥は7倍粥、七草は細かいみじん切り、味付けは薄め
– 離乳食後期:お粥は5倍粥から通常、七草は通常の大きさ、味付けは少し薄めから通常
赤ちゃん向け七草粥の味付けのコツ
七草粥の味付けは、赤ちゃんの年齢に応じて調節が必要です。大人用の味付けは赤ちゃんにとって強すぎることが多いため、特に塩分は少なめにしましょう。赤ちゃん用の味付けとしては、ベビーフード用のコンスメや中華風スープの素が便利で、赤ちゃんも食べやすくなります。
赤ちゃんへ七草粥を食べさせるタイミング
通常、七草粥は1月7日の朝に食べられますが、赤ちゃんに与える際は、平日の昼間をおすすめします。
これは、何かアレルギー反応があった場合に迅速に対応できるようにするためです。
七草によるアレルギーは稀ですが、初めての食材には注意が必要です。
朝食として与える必要はなく、その日のうちに食べさせれば十分です。
赤ちゃん用の七草粥の簡単レシピ
特別なレシピは不要で、普段通りの柔らかさのお粥に、柔らかくした七草を混ぜ込むだけで赤ちゃん用の七草粥ができます。赤ちゃんの成長段階に合わせて、次のように調整してください。
– 離乳食中期:七草を柔らかくし、潰したり細かく切ったりする
– 離乳食後期:大人用の七草粥よりも少し柔らかめにする
初めて赤ちゃんに与える場合や心配な場合は、赤ちゃんにも食べやすい「すずな(かぶ)」や「すずしろ(大根)」から始めると良いでしょう。七草粥に全ての七草を入れる必要はなく、赤ちゃんが普段食べ慣れている野菜だけを使う、またはほうれん草や小松菜を加えるなどのアレンジもできます。すべての七草を使う場合は、アク抜きをしっかりと行い、苦味を減らしてください。
赤ちゃん用七草粥のポイント
赤ちゃんに七草粥を与える際には、月齢に合わせた調理が肝心です。ポイントは以下のとおりです。
– 七草を適切に下処理し、サイズを調整する
– 味付けは薄めにする
– 平日の日中に食べさせる
離乳食の段階に合った七草粥であれば、いつからでも赤ちゃんに与えることができます。美味しい七草粥を作って、赤ちゃんに楽しい食体験を提供しましょう!