冬の寒さに際し、人々の健康や
最近の様子を気遣う寒中見舞い。
しかし、喪中の際にこれを年賀状の代わりに
使えるのでしょうか?
本稿では、喪中はがきの代用として
寒中見舞いを送る際の条件、留意点、
そして実例を紹介します。
寒中見舞いを喪中はがきとして 利用することは可能か?
寒中見舞いは冬に送る季節の挨拶であり、
ある条件下では喪中はがきの代替として
役立つことがあります。
例えば、以下のような状況です。
– 自分が喪中であるにも関わらず、
相手がそれを知らず年賀状を送ってきた場合
– 喪中はがきを送ったにもかかわらず、
年賀状が届いた場合
– 喪中はがきの送付を忘れた場合
これらの場合には、
寒中見舞いを送るのが適切です。
続いて、寒中見舞いと喪中はがきの詳細を
見ていきましょう。
寒中見舞いを喪中はがき代わりに使うタイミング
寒中見舞いを喪中はがきのように
使うべき状況を3つ紹介します。
年賀状が届いた場合、寒中見舞いで感謝の意と
喪中の状況を伝えるのが適しています。
年賀状が届けられた時は、
寒中見舞いを返礼として送ることが適切です。
寒中見舞いを通じて喪中であることと
新年の挨拶を控える旨を伝えることができます。
寒中見舞いとは何か
寒中見舞いは、新年の挨拶を兼ねて、
冬の寒さの中で相手の健康や安否を
気遣うために送る手紙やはがきのことです。
普通は1月15日から2月3日の間に送られます。
ただし、喪中の人には年賀状の時期を避け、
1月15日以降に寒中見舞いを送るのが適切です。
喪中はがきとは何か
喪中はがきは、家族や近親者の死を理由に
年賀状の送付を遠慮するための挨拶状です。
通常はその年に亡くなった場合、
年末までに送るのが一般的です。
デザインは白地に黒文字の
シンプルなものを選び、故人の名前、
続柄、亡くなった日、喪主の名前、住所、
連絡先を記載します。
宛名は、手書きで書くことが推奨されています。
寒中見舞いを喪中はがきとして送る際の留意点
寒中見舞いを喪中はがきの代わりに送る際には、
次のようなマナーや注意点を心掛けましょう。
– 喪中であることをはっきりと伝える。
例えば、「本年は喪中のため、
新年のご挨拶を控えさせていただきます」
という表現が一般的です。
– 寒中見舞いの文面では、
「寒さが厳しいですが、どうかお体を
大切になさってください」というように、
相手の健康を思いやる言葉を
添えるのが良いでしょう。
できるだけ短くまとめることが重要です。
– デザインや色使いにも気を配り、
白地に黒文字のシンプルなデザインが
好ましいです。
派手なデザインや縁起の良い色とされる
赤や金色は避けた方がよいでしょう。
寒中見舞いを使った喪中はがきの文例
寒中見舞いを喪中はがき代わりに使う際の
文例を、様々な状況に応じてご紹介します。
– 喪中はがき送付後に年賀状が届いた時の文例
「寒中見舞い申し上げます。
新年のお言葉をいただき、
誠にありがとうございます。
既にお知らせしておりますが、
喪中につき新年の挨拶を控えておりました。
寒波が到来しておりますので、
ご自愛いただきたく存じます。
引き続き、今年もよろしくお願いいたします。」
– 喪中はがきの送付を忘れてしまった時の文例
「寒中見舞い申し上げます。
年始にご挨拶が遅れてしまい、
誠に申し訳ありません。
喪中であったため、
新年の挨拶を省かせていただいております。
寒い季節が続いておりますので、
どうかお身体にお気をつけて。
今年も変わらぬご支援を賜りたく存じます。」
– 年賀状を送ってきた相手に対する喪中の返信例
「寒中見舞い申し上げます。
年末にお送りいただいた年賀状に
深く感謝しております。
昨年は喪中であり、新年の挨拶を差し控えさせて
いただいたことをお詫びいたします。
寒さが増しておりますが、
くれぐれもお体を大切になさってください。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。」
結び
寒中見舞いは喪中はがきの
代替としても活用できます。
ポイントは、喪中であることを明らかにし、
年賀状に対する感謝や新年の挨拶を
控えたことのお詫び、相手の健康への配慮、
そして今後の関係性の維持を表すことです。
文章は基本的に決まっていますが、
相手との関係に応じて適した
言葉選びが大切です。