温度や体温を示す際、「36℃」と「36°」のどちらが正しい表記でしょうか?
温度と体温の表記における「℃」と「°」
通常、温度や体温を表す際には「℃」を使用します。「°」は角度の表記に使われることが多いです。
例えば、摂氏の場合は「℃」、華氏の場合は「°F」を使用します。
摂氏(℃)と華氏(°F)の違い
摂氏では、水の凝固点を0℃、沸点を100℃としています。この単位は国際的に広く認められています。
対照的に、華氏では水の凝固点を32°F、沸点を212°Fとしており、主にアメリカで用いられます。
摂氏から華氏への変換には、「華氏 = 摂氏 × 1.8 + 32」という計算式を使用します。
「℃」の「C」の意味
「℃」の「C」は、スウェーデンの科学者アンデルス・セルシウスの名に由来しています。セルシウスは水の凝固点と沸点を基準に温度目盛りを設定しました。
そのため、「セルシウス度(degree Celsius)」という単位があり、例えば体温が36.5℃の場合、これは36.5度セルシウスを表し、「℃」で記されます。
「°」と「℃」の使い分けと意味
「°」と「℃」は、測定値を表す記号として使われますが、それぞれ異なる用途と意味があります。
「°」(度)の使用例
「°」は通常、角度を表すのに用います。例えば、円を360等分したときの1区切りの中心角が1度です。この記号は、地球上の位置を示す経度や緯度、または時間を計る際にも使用されます。
「℃」(摂氏度)の定義
「℃」は温度を測る単位として使用されます。水の凝固点を0℃とし、沸点を100℃とすることで摂氏温度が定められています。この記号の「C」は、摂氏温度を定義したアンデルス・セルシウスの名前の初文字に由来しています。